疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
アンナは、仕方がないというように

「ドラゴン族は、数年に一度、古い皮膚が落ちて、新しい皮膚にかわります。

旦那様はエルフの血が混じっているので、皮膚がその分・・弱くて。

はえかわりの時に、痛みがひどくて大変なのです。」

アンナは顔をしかめた。

「お小さい頃は、私が古い皮膚を取り除くお手伝いをしたのですが、大人になってからは、ご自分でできるとおっしゃって。

本館に閉じこもってしまうのです」

「痛むのでは・・・大変ですね」

リズも考え込んでいた。

ドラゴンの傷の治りは、思ったより遅い。

だからこそ傷をすぐに処置しないと、そこから膿をもって大変なことになる。

「私が見ましょうか?」

リズが提案すると、アンナは首を横にぶんぶん振った。

「すべて鍵をかけられますので、私どもも立ち入れないのです」

「そうなのですか・・・」

リズは声を落とした。

「リズ様の寝室も、別館に準備しましょうね」

アンナはリネンをたくさん抱えて、足早に立ち去った。


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