疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
「まぁ、そんなところで、つまらない話ですが・・」

リズが話を終わらせようとすると、ドラゴンが聞いた。

「修道院では・・・どんな生活をしていたのか?」

リズは床にころがっていたブランデーの空き瓶を、邪魔にならないところに片づけ、

新しいブランデーの瓶を開けると、グラスにめいっぱい注いだ。

それから一気に飲み干してから、言葉を続けた。

「修道院は規律の厳しいところでしたが、巡礼の旅人が来るので、いろいろな国の話を聞く事ができました。

異国の言葉や文字も教えてもらい、本もたくさん読むことができました。

東の国から来た薬師が、私に薬草や医術について詳しく教えてくれましたね。

その人も、流行り病で亡くなりましたが・・・」

修道院は、その地域独自の加工品や名産品を産みだし、学校を併設しているところも多い。

先端の知識や研究が学べる、よい場所だったのだろう。

ドラゴンは深くため息をついて、聞いた。

「なぜ、あの場所にいたのだ?」

ドラゴンの問いにしばらくリズは黙り込んだが・・・しばらくして口を開いた。


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