疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
そろそろと足をベッドから降ろして、歩くことができたので、椅子にかけてあった自分のマントをつかんだ。

カウチまでたどりつくと、眠り込んでいるリズにマントをかけた。

このマントは裏に毛皮が張ってあるので、温かいはずだ。

ドラゴンは、ゆっくりと歩いてベッドに戻りかけた。

が、その途中で、ベッドサイドのブランデーの瓶を振って、中身が空なのを確認すると、顔をしかめた。

それから一仕事終えた時のように、ほうっと息を吐いてから、ベッドにもぐりこむと、目を閉じた。

リズが目覚めたのは・・・もう夜中だった。

自分の体に、男物の毛皮のマントがかけてある。

あれ?と思いながら、カウチから起き上がろうとしたが、まだ、酒が残っているので・・ふらついた。

部屋は暗く、暖炉の火も消えそうなので、暖炉の火を火かき棒で起こした。

ほわっと炎が立ちあがり、その明るさで、床に何か落ちているのに気が付いた。

ベッドからカウチまで、それは点々と跡を残している。

傷の処置で使った、血止めの薬草のかたまりだった。

「・・・・・?」

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