疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
リズはマントを手に、音をたてないように、すり足でドラゴンのベッドに向かった。

ご主人様は、寝息を立てて眠っている。

リズは、横向きに枕を抱えて眠っているドラゴンの額に手を当てた。

熱は出ていないし、ずいぶんと楽そうになっている様子だ。

もう一度、振り向いて、ベッドからカウチまで続く薬草の痕跡を眺めると、マントをベッドの上に広げてかけた。

その後、少しの時間、ご主人様の顔を眺めていたが、その角に静かに・・・キスをした。

エルフの母親ならば、眠っている子供にそうしただろう・・・そう思えたからだ。

それから、ブランデーの空瓶をかごに入れて、音を立てないように寝室を出た。



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