疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
ドワーフとエルフの恋愛観の相違
<ドワーフとエルフの恋愛観の相違>
アンナは荷馬車の御者台に乗りこみ、リズが隣に座った。
ドラゴンの少年時代に着たシャツやズボン、マントを着て、髪もかまどの炭を、髪の毛にこすりつけたので、黒に近いグレーになっている。
帽子を深くかぶると、背の高い少年のように見えた。
アンナは、曲りくねった道でも馬をうまく御し、森をいくつも抜けて行く。
「エルフの育てた馬は、高く売れるのですよ。
でも、何といっても一番は、旦那様のキースブラックですね。
あれだけ立派な馬は、ちょっといないですよ。」
アンナの旦那様自慢が始まった。
「私は馬の事はよくわかりません。いつも馬車でしたから」
リズは、鮮やかに彩る紅葉の景色に、目を細めて答えた。
「キースブラックは、旦那様しか乗りこなせない特別な馬なのです」
「お祭りの時は、エルフの女たちが、旦那様にダンスの相手をしてもらいたくて、それはもう・・大変で」