疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
「ご主人様は、女性に人気があるのですね」
リズも話を合わせた。
あの美しい母親に似た容姿なら・・・半分はエルフなのだから。
アンナは、思いにふけっているリズの横顔を見て言った。
「リズ様・・・好きな殿方はいらっしゃいますか?」
「王宮の女は、自分で相手は選ぶことはできないのです」
リズはそう答えると、御者台に引っかかっていた木の枝を取り、虫を払うように左右に振った。
好きな相手・・胸をときめかせる人・・憧れる人。
王宮では、その思いはすべて砕かれて、死を選ぶ者もいる。
いや、殺されることすらある。
自殺、処刑、暗殺。
リズは、男たちの争いの道具にされたくないと思っていた。
その唯一の選択が、修道院での生活なのだ。
アンナは横目で、リズの胸に揺れてきらめくペンダントを見た。
「私たちドワーフでは、結婚を「自分の片割れを見つけた」と言うのです」
「片割れとは・・?」
リズがまた枝を振った。
「古い神話なのですが、ドワーフはもともと、大きな人だったのです。
でも神様が、働き者のドワーフの数を手っ取り早く増やすために、半分にしてしまった。
リズも話を合わせた。
あの美しい母親に似た容姿なら・・・半分はエルフなのだから。
アンナは、思いにふけっているリズの横顔を見て言った。
「リズ様・・・好きな殿方はいらっしゃいますか?」
「王宮の女は、自分で相手は選ぶことはできないのです」
リズはそう答えると、御者台に引っかかっていた木の枝を取り、虫を払うように左右に振った。
好きな相手・・胸をときめかせる人・・憧れる人。
王宮では、その思いはすべて砕かれて、死を選ぶ者もいる。
いや、殺されることすらある。
自殺、処刑、暗殺。
リズは、男たちの争いの道具にされたくないと思っていた。
その唯一の選択が、修道院での生活なのだ。
アンナは横目で、リズの胸に揺れてきらめくペンダントを見た。
「私たちドワーフでは、結婚を「自分の片割れを見つけた」と言うのです」
「片割れとは・・?」
リズがまた枝を振った。
「古い神話なのですが、ドワーフはもともと、大きな人だったのです。
でも神様が、働き者のドワーフの数を手っ取り早く増やすために、半分にしてしまった。