疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
後ずさりしながら、ドラゴンを見上げて答えると、なぜかドラゴンは愉快そうに、口角をあげた。

「ふーん、それでは、まずは馬に慣れなくてはいけないな。

そこの石垣の上にあがれ」

ドラゴンがリズを見下ろして、命令した。

「俺の馬に乗せるから・・」

そう言うと、館に帰ろうとしているグレーズに怒鳴った。

「おーい、二人乗りの鞍が納屋にあるはずだ。すぐに持ってきてくれ」

グレーズは、急いで納屋に走って行った。

リズは何とか馬に乗らなくてすむ言い訳をひねりだそうと、脳内をフル稼働していたが・・

その間に、ドラゴンは自分の鞍の後ろに、小さめの鞍をしっかりと革ひもで縛り、馬を石垣近くまで寄せた。

キースブラックは興奮しているようで、小さく足踏みをしている。

「怖がるな。お前の不安が馬に伝わるぞ」

「・・はい・・」

リズは、石垣の高さにも怖さを感じていたが、何とか、階段状の石垣から上に昇り、馬の近くまですり足で移動した。

「俺の後ろに飛び乗れ」

「そんな・・無理ですっ!!」

リズが身をすくめ、叫ぶと

「もうっ、手がかかるな」

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