疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
「桑の木を探したいのですが・・どこにあるでしょうか?

ジャムにするために実を取ったと、アンナから聞いたのですが」

ドラゴンは、周囲を見回した。

「今は実のなる季節ではない。が・・どうするのだ?」

リズは立ち上がり、指で小さな円をつくった。

「このくらいの繭を探したいのです。

桑の葉を食べる虫が、さなぎになるため、白い繭をつくるはずですから」

「それが何になるんだ?」

ドラゴンはあごに手をやった。

「修道院にいた時、東の国から来た人から聞いたのですが、絹糸をつくる虫がいて、その繭を煮ると絹糸が取れるそうです。

糸が取れれば、布を織ることもできます。」

「絹の布は・・手に入れるのに苦労する高級品だな」

絹は衣服だけではなく、宗教儀式でも使われるが、東国からの交易品でまかなっているのが現状だ。

しかも高額で取引される。

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