極道シングルファザーの甘く危険な独占愛
「そんな両親も俺が小学校低学年の頃に離婚した。まあ、父親が女作って一方的に出て行った形だったがな。俺としては居なくなってせいせいした。だけど、母親は違ったんだ」
「…………」
「あんなクズな男でも好きだったみたいでな、優しかった母親は徐々に変わった。俺が小学校高学年に上がる頃には金だけ置いて家に帰らなくなった。帰って来る時は付き合ってた男と駄目になった時。帰って来るなり酒浸りで顔を合わせれば暴言の嵐。中学の頃にはもう顔すら合わせなくなった。それがお互いの為だった。まあ、そんな母親でも高校までは出してくれたから、そこだけは感謝してるがな」
「…………っ」
悲しそうに過去を語る昴を前にした羽衣子の瞳からは大粒の涙が溢れ出ていた。
「おいおい、何で羽衣子が泣くんだよ?」
「……っ、だって…………っ」
「別に悲しくなんかないさ。もう過去の話だ」
「……だったら、どうしてそんなに悲しそうな顔で話すんですか……」
「……そんな顔、してたか?」
「してます……今も……」
「……そんなつもりは、無かったんだがな……」
指摘された昴は困ったように笑みを浮かべると、羽衣子の身体を抱き締めた。
「だけど本当に今はもう吹っ切れてる。家を出た時に誓ったんだ、忘れようって。それからは話した通りだ。慶太さんや組長に出逢って、七鳳組という新たな居場所を見つけた。今は希海も居るし、羽衣子も居る。悲しくも寂しくもない。だから、泣くな、羽衣子」
「……っ、昴さん……、私も、……昴さんや、希海くんや、皆さんが居てくれるから……淋しくないです……っ、これからも、傍に、居させてください……っ」
「勿論だ。ずっと傍に居てくれ、羽衣子……」
泣きじゃくる羽衣子の背を優しく撫でながら、昴は改めて決意する。
誰よりも大切な存在の羽衣子や希海を自らの手で幸せにしようと。
「…………」
「あんなクズな男でも好きだったみたいでな、優しかった母親は徐々に変わった。俺が小学校高学年に上がる頃には金だけ置いて家に帰らなくなった。帰って来る時は付き合ってた男と駄目になった時。帰って来るなり酒浸りで顔を合わせれば暴言の嵐。中学の頃にはもう顔すら合わせなくなった。それがお互いの為だった。まあ、そんな母親でも高校までは出してくれたから、そこだけは感謝してるがな」
「…………っ」
悲しそうに過去を語る昴を前にした羽衣子の瞳からは大粒の涙が溢れ出ていた。
「おいおい、何で羽衣子が泣くんだよ?」
「……っ、だって…………っ」
「別に悲しくなんかないさ。もう過去の話だ」
「……だったら、どうしてそんなに悲しそうな顔で話すんですか……」
「……そんな顔、してたか?」
「してます……今も……」
「……そんなつもりは、無かったんだがな……」
指摘された昴は困ったように笑みを浮かべると、羽衣子の身体を抱き締めた。
「だけど本当に今はもう吹っ切れてる。家を出た時に誓ったんだ、忘れようって。それからは話した通りだ。慶太さんや組長に出逢って、七鳳組という新たな居場所を見つけた。今は希海も居るし、羽衣子も居る。悲しくも寂しくもない。だから、泣くな、羽衣子」
「……っ、昴さん……、私も、……昴さんや、希海くんや、皆さんが居てくれるから……淋しくないです……っ、これからも、傍に、居させてください……っ」
「勿論だ。ずっと傍に居てくれ、羽衣子……」
泣きじゃくる羽衣子の背を優しく撫でながら、昴は改めて決意する。
誰よりも大切な存在の羽衣子や希海を自らの手で幸せにしようと。