極道シングルファザーの甘く危険な独占愛
 昴の手が羽衣子の頬に触れてそのまま唇を重ね合わせると何度か角度を変えて口付けを交わし、いつの間にか頬に触れていた指先がゆっくりと滑り羽衣子の耳へと辿り着く。

 そのまま耳の縁をそっと撫でられた瞬間、

「…………っ」

 羽衣子の肩が小さく震え、思わず漏れた吐息に昴の動きがほんのわずかに止まる。

「……ここ、弱いよな?」

 囁くように尋ねられた羽衣子は答えることもできずに視線を逸らすと、それが肯定だと分かってしまったのか昴の喉が小さく鳴る。

 さっきまで浮かべていた余裕のある笑みがいつの間にか消えていた。

 羽衣子をもっと攻めたい、乱れさせたい……そんな感情が抑えようとしても隠しきれなくなっていく。

 昴はゆっくりと顔を近づけて耳元に吐息が触れるほどの距離で、

「どうして欲しい?」

 そう問い掛けるも羽衣子は恥ずかしさで顔を真っ赤にするだけで答えられない。

「なぁ、教えてくれないか? 俺はお前の望むことをしてやりたいんだ。どこがイイとか、こうして欲しいと言ってくれ」
「……そんな、こと……」

 羽衣子の性格上そんなことを口に出来る訳が無いのは分かっているのに、昴はどうしても言わせたいのか一歩も引く気がない。

「……ッ!」

 なかなか答えないことに痺れを切らした昴はもう一度耳の方へ顔を近づけ耳朶に舌を這わせると、羽衣子は擽ったさから身体を震わせる。

 そして昴はそのまま首筋へと舌を這わせていくと、そこへ口付けたり軽く吸い付いてみたりと羽衣子の反応を愉しんでいく。
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