極道シングルファザーの甘く危険な独占愛
 そして昴の視線がはだけかけている浴衣へと移る。

 乱れた襟元に緩みかけた帯。

 そこから覗く白い肌。

 昴はゆっくりと帯へ手を伸ばすと指先で帯をほどく。

 すると締め付けていたものがなくなったことで浴衣の合わせがさらに緩んで胸元が少しずつ露わになっていった。

「…………っ」

 その瞬間、羽衣子は恥ずかしそうに身を強張らせる中、昴は浴衣の胸元へ視線を落としてふと目を留める。

「…………」

 そこにあったのは羽衣子のイメージとは離れている黒い下着だった。

 以前は淡い色合いのものを身につけていたはずだと思い返した昴はほんの少し意外そうに眉を上げる。

 そんな昴の反応に羽衣子は頬を赤く染めながら恐る恐る口を開いた。

「……黒い下着は、似合いませんか?」

 羽衣子の問いかけに昴はふっと口角を上げた。

「イメージじゃねぇから少し驚きはしたが……似合わねぇことはねぇよ」
「……本当、ですか?」
「ああ……。けどなんつーか、誘ってるのかと思っちまうがな」
「……っ!」

 その言葉に羽衣子の顔が一気に赤くなる。

「……昴さんに、意識してもらいたくて……この日の為に……買ったんです……」

 恥ずかしさを感じつつも羽衣子は自分の素直な思いを口にするとそれを聞いた昴は、

(無自覚なのか? それとも、計算か?)

 そんな疑問が頭を過った。

 どちらにせよ、自分に意識して欲しくてこの日の為に選んだ、その事実だけで理性を保つのが難しくなる。

 昴は小さく息を吐くと羽衣子へ顔を近づけた。

「そうか……」

 そんな昴から顔を背けることも視線を逸らすことも出来ない羽衣子。

 見つめ合う中、昴は口元に笑みを浮かべてゆっくりと胸元へ顔を近づけていくと、

「それなら――堪能させてもらわねぇとな」
「――ッ、あ……」

 黒いレースに包まれた白い肌へそっと口付けを落とした。
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