極道シングルファザーの甘く危険な独占愛
「……っ、昴さん……」

 背後から突然抱き竦められ、耳元へ落とされた低い声に羽衣子の肩がぴくりと揺れた。

 驚いて離れようとするものの腰へ回された腕はびくともしない。

「何処に行くんだ? ほら、読み聞かせしてくれよ」
「――あっ、ちょっと……」

 羽衣子が逃げる間もなく昴はそのまま希海が眠っている隣へ倒れ込むように横になった。

 すぐ近くから聞こえる穏やかな寝息に羽衣子は慌てて声を潜める。

「昴さん、希海くんが起きちゃいますから……」
「大丈夫だ、羽衣子がこれ以上暴れなきゃ希海は起きねぇから」
「でも……」

 それでも羽衣子が身を引こうとした瞬間、抱き締める腕が更に強くなり、逃げ道を塞がれたことに気づいた羽衣子の胸が小さく高鳴った。

「昴さん――っ」

 その声を遮るように羽衣子の首筋へ柔らかな感触が落ちる。

「――っ……!」

 驚きと擽ったさに声が漏れそうになった羽衣子は慌てて自分の口元を手で覆う。

 希海を起こしてはいけないと思うほどに身体に力が入ってしまい、そんな羽衣子の反応を昴はすぐ近くからじっと見つめていた。

「……今、声出そうになっただろ」
「……なってません」
「嘘つけ」

 くすりと見透かされたように笑われ羽衣子の頬が更に熱くなる。

「そうやって必死に隠そうとすると、余計にからかいたくなるんだけどな」
「……意地悪ですよ、本当に……」
「そうかもな」
「昴さんいい加減に――っあ、」

 悪びれる様子もなく答える昴に羽衣子が抗議しようとした瞬間、再度昴が羽衣子の首筋へ唇を充てると今度はそこに強く吸い付き、抱き締めていた手を羽衣子の胸元へ持って行くと膨らみに手を這わせて優しく刺激し始めた。
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