極道シングルファザーの甘く危険な独占愛
「――やっ、あぁ……っ、強く……しちゃ、や……っ」

 途切れ途切れの声を漏らしながら羽衣子がシーツをきゅっと握りしめると、そんな羽衣子の反応を確かめるように昴は動きを緩めることなく指を動かしていく。

「嫌なら止めるか?」

 再び掛けられた意地悪な言葉に羽衣子は潤んだ瞳を揺らして、

「やっ……だめ……っ」

 拒むような言葉とは裏腹に離れてほしくないと訴えるように首を横に振る。

 その仕草を見た昴はほんの一瞬だけ動きを止めた。

(流石に少し意地悪が過ぎたか)

 そう思ったのも束の間、

「……そんな顔されて止められる訳がないだろ」

 囁くように呟くと再び羽衣子の反応を窺いながら更に指の動きを速めていく。

「あ……っ、すばる、さ……っ」

 名前を呼ぶ声が震え、堪えていたものが一気に溢れ出した羽衣子は小さく身体を震わせると、脱力して声にならない吐息を漏らした。

「……っはぁ、……はぁっ、」

 そんな中、昴の昂りを感じ取っていた羽衣子はこのまま次へ進むのだろうと思っていたけれど――ふと、昴の動きが止まる。

「……昴、さん?」

 何かあったのだろうかと羽衣子が不安そうに見上げると昴は少しだけ困ったような表情を浮かべた。

「……悪い、ゴムが手元にねぇ」
「……っ」

 思いがけない言葉に羽衣子の胸が大きく跳ねる。

「……俺らは結婚するし、責任を取る覚悟だって出来てるが、今はまだ籍を入れたわけじゃねぇだろ」

 一度言葉を切ると羽衣子の頬へそっと触れる。

「だからこそ、お前の気持ちを一番に優先したい」

 真剣な眼差しを向けられた羽衣子は、

「……私は……昴さんになら、構わないって思ってます。でも……その、もし万が一、子供が出来てしまったとき……希海くんのことを考えると……今はまだ、そういうタイミングじゃないのかなって……思う、から……」

 その言葉を聞いた昴はふっと表情を和らげ、安心させるように羽衣子の頭を優しく撫でる。

「分かった、少し待っててくれ」
「え……?」
「寝室にあるから、取ってくる」

 そう言うと昴はベッドを降りて、一旦部屋を出て行った。
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