極道シングルファザーの甘く危険な独占愛
夜中にあれだけの騒ぎがあったこともあり、羽衣子も希海も目を覚ますことなく眠り続け、羽衣子が目を覚ました時には既に昼過ぎだった。
「えっ……!?」
まさかそんなに眠ってしまっていたとは思わなかった羽衣子が驚いていると、
「……ういちゃ……?」
隣で眠っていた希海も目を覚まし、眠そうに目を擦っていた。
そしてトイレに行きたいという希海と共に寝室を出ると、
「あ、おはようございます!」
廊下の拭き掃除をしていた皐月が声を掛けてきた。
「……っ、春川さん、すみません!! 私、全然起きれなくて……」
「いやいや、気にしないでください。むしろ寝れてよかったです」
羽衣子は早く起きれず家事を全て皐月に任せてしまったことを申し訳なく思っているようだが、皐月本人は全く気にした様子もない。
「それよりも、お腹空きましたよね?」
「うん、すいたー……」
眠たそうに答える希海に皐月が、「それじゃあ今から何か作りますから、下に降りてリビングで待っててください」と明るく返し、掃除道具を片付けていく。
希海のトイレに付き添った後で一階へ降りるも他の組員の姿は無い。
キッチンで食事の準備をする皐月に昴や他の組員の所在を羽衣子が尋ねると、
「皆さん、今はマンションに荷物を取りに行っているんですよ。引き払う手続きもあるから戻りは午後になるって言ってました」
「そう、なんですね。あ、私も手伝います」
「吾妻さんは希海くんと座っていてください! これくらい、俺一人で十分ですから」
羽衣子が手伝いを申し出るも、皐月は自分がやると言って断り、手持ち無沙汰になった羽衣子は希海と共にダイニングテーブルに着いて料理が出来上がるのを待っていた。
暫くして、テーブルには料理が次々に並べられていく。
温かいスープにパスタとサラダ。
それから手作りと思われるプリンまで運ばれてくる。
「プリンだー!」
「これ、春川さんが作ったんですか?」
「はい! 実は俺、料理は勿論お菓子作りも好きで、一時期パティシエを目指していた時もあったんです!」
「そうなんですか? 凄いですね」
「けど、あくまでも好きなだけ。実力はあまり伴ってなくて、パティシエになるのは諦めました。今はこうして趣味で作る程度なんですけど、ここに住むことになって吾妻さんや希海くんが居るから作り甲斐がありますよ! 沢山あるのでどんどん食べてくださいね!」
「ありがとうございます、いただきますね」
皐月は極道とは全く無縁そうな見た目をしているけれど、彼もまた組員の一人だと思うとどこか信じられない羽衣子。
ただ、ひとつ屋根の下で過ごす中、皐月のような男の子が居ることは羽衣子にとって安心材料になっていた。
「えっ……!?」
まさかそんなに眠ってしまっていたとは思わなかった羽衣子が驚いていると、
「……ういちゃ……?」
隣で眠っていた希海も目を覚まし、眠そうに目を擦っていた。
そしてトイレに行きたいという希海と共に寝室を出ると、
「あ、おはようございます!」
廊下の拭き掃除をしていた皐月が声を掛けてきた。
「……っ、春川さん、すみません!! 私、全然起きれなくて……」
「いやいや、気にしないでください。むしろ寝れてよかったです」
羽衣子は早く起きれず家事を全て皐月に任せてしまったことを申し訳なく思っているようだが、皐月本人は全く気にした様子もない。
「それよりも、お腹空きましたよね?」
「うん、すいたー……」
眠たそうに答える希海に皐月が、「それじゃあ今から何か作りますから、下に降りてリビングで待っててください」と明るく返し、掃除道具を片付けていく。
希海のトイレに付き添った後で一階へ降りるも他の組員の姿は無い。
キッチンで食事の準備をする皐月に昴や他の組員の所在を羽衣子が尋ねると、
「皆さん、今はマンションに荷物を取りに行っているんですよ。引き払う手続きもあるから戻りは午後になるって言ってました」
「そう、なんですね。あ、私も手伝います」
「吾妻さんは希海くんと座っていてください! これくらい、俺一人で十分ですから」
羽衣子が手伝いを申し出るも、皐月は自分がやると言って断り、手持ち無沙汰になった羽衣子は希海と共にダイニングテーブルに着いて料理が出来上がるのを待っていた。
暫くして、テーブルには料理が次々に並べられていく。
温かいスープにパスタとサラダ。
それから手作りと思われるプリンまで運ばれてくる。
「プリンだー!」
「これ、春川さんが作ったんですか?」
「はい! 実は俺、料理は勿論お菓子作りも好きで、一時期パティシエを目指していた時もあったんです!」
「そうなんですか? 凄いですね」
「けど、あくまでも好きなだけ。実力はあまり伴ってなくて、パティシエになるのは諦めました。今はこうして趣味で作る程度なんですけど、ここに住むことになって吾妻さんや希海くんが居るから作り甲斐がありますよ! 沢山あるのでどんどん食べてくださいね!」
「ありがとうございます、いただきますね」
皐月は極道とは全く無縁そうな見た目をしているけれど、彼もまた組員の一人だと思うとどこか信じられない羽衣子。
ただ、ひとつ屋根の下で過ごす中、皐月のような男の子が居ることは羽衣子にとって安心材料になっていた。