星に願う君を



なんとなくうろうろしてみたものの、やっぱり昼前ともあってかどこも混みあってる。


「んー、まぁ、いっか。」


さすがに混んでるとこにわざわざ並んでまで入って彼女を待とうとは思わなかった。どうしようかな。別に待つことが苦なわけじゃない。けど、昼間の駅前はなぁ。


時間は集合時間から十五分すぎたぐらいか。あとどれぐらい…。

そう思った瞬間、彼女から連絡が来た。


「あ、連絡だ。」

『駅ついたー!』


タイミングよく?彼女から連絡が来た。駅向かうか。


『駅行く、待ってて。』

『え、ありがとう!』


いや、こっち来る方が大変だろうし。


「あ、翔くん!ごめんねー!十五分も遅れちゃったぁー。」

「おはよ。別に、遅延なら君は悪くないでしょ。」

「んー、やっぱ翔くんは優しいねー。」


遅延だし、事実だろ。彼女の力で何とかなるわけじゃないし。まぁ、もっとかかる可能性もあったし、意外と早く会えてよかった。


「あ、ところでなにか食べた?」

「いや、どこも混んでたし朝軽く食べたぐらい。」

「そっか!私行きたいとこあるんだ。まだ大丈夫ならサンドイッチでも買ってそこで食べよ?」


行きたいところ?ここから少し行くのかな?サンドイッチ…。


「いいよ。そこ行こう。」

「やった!じゃあ、あそこのパン屋さんでパン買お!」

「ん。」


遅延で行けるぐらいだし別に時間制限は特にないんだろうな。なんて考えながら彼女の後ろをついていく。
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