星に願う君を
「!着いたぁー!」
「…これは。」
「菜の花畑だよ!春っぽいでしょ?」
なるほど、だからサンドイッチとこの時期だったんだ。
「かわいいー!ってことで翔くん写真!って言いたいところだけど、先にご飯食べよー!」
ほんと、自由だな。
ちなみに、サンドイッチ買おうとか言ってパン屋に行ったけど、ほかのパンにも見事目移りし、あそこには二十分ほどいた気がする。おかげでここにたどり着いたのは十三時半です。しっかりサンドイッチ以外も買ってたしな。
「ん!ここにしよ!」
「いいけど、ごめんけどレジャーシートなんていいものは俺持ってないよ。」
「さすがに誘ったの私だし持ってきてるよ。」
あ、用意はいいタイプ。約束はいつも急だけどな。行先は言わないし。
「ありがとう。」
「できる子なので!」
「…そっか。」
「あのさー、もう少し反応あるじゃん?!」
じゃあどう反応しろと?難しいこと言わないでほしい。
「…。」
「わー、不満そう。もうー、翔くんは冗談通じないタイプかー。」
通じないというか、反応がむずいんだよ。
「新たな発見!」なんて彼女は騒いでるけど、いいからレジャーシートを敷いてサンドイッチ食べようよ。
「はぁー、はい、頂戴。」
「?なにー?」
「いや、レジャーシート。敷くから貸して。」
「!ありがとう。はい。」
ようやく、敷いて。パンを食べ始める。これは…予定を立てたら絶対うまくいかないタイプだな。なるほど。彼女がわかってきたぞ。
…いや、難しいな。頭に入れておこう。
「一面黄色だねー。」
「ね。」
菜の花なんて、まじまじと見たことないな。…花が好きなのか?前回桜だし。
「春って感じー。」
「意外と人いないね。」
「ねー、静か。」
でもこの広さだし穴場とかではないんだろうな。風が吹き抜けるし、ほんとTHE春って感じ。
なんとなく…穏やか。
「…さ、翔くん。お仕事の時間だよ!」
「ん、わかった。」