星に願う君を
第一章
(しょう)書けた?」

「うん!ねぇねぇお母さん。高いところに飾って!お星さまに一番近いところ!」

「えぇー、お母さんの身長じゃあ無理だなぁー…。」

「そっかぁー。」


七月七日。七夕の日。地域の神社で七夕祭りがある。大きな笹が飾ってあり、みんな好きに書いて飾ることができる。
幼い俺は、丁寧に丁寧に、拙いながらも書いて、星に一番近い高いところに飾ってほしいとねだった。

近いほうが、見てもらえる。叶えてもらえる。なんて思っていたから。


「しょーくん!私のお隣に飾ろう?」

「うん!」


落ち込んでいた俺にそう呼びかけた女の子。浴衣を着て、俺に手を差し伸べた。
無邪気に短冊を飾っていたあの頃。俺は、何を願っていたんだっけ…。
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