星に願う君を
今日から新学期。新学年にあがる、どこか落ち着かない気持ちと、大人へとまた近づくうざったらしさ。その二つをグラグラと持ちながら、学校へ向かう。
いつもの通学の途中、見知った顔の人たちも、どこか落ち着かない様子だ。そりゃあ、慣れたクラスを離されてまた新しいクラスにされるんだ。知らない人ばかりはキツイ。
門を通れば昇降口に新しいクラス表が張り出されているのか、人だかりができている。
でも、その後靴箱で個人用のプリントも配布されるからスルーしていく人も少なからずいる。俺もそのうちの一人だ。まぁ、あそこでわいわい友達と探すのが楽しい気持ちもわからなくはない。
でも俺は人混みのほうが嫌だ。
「はい、クラス表です。」
「ありがとうございます。」
生徒会の人からクラス表を受け取り眺める。登校初日から仕事とか、生徒会の人は大変だな。俺には慣れそうにもない。まぁ、なりたくないけど。
無事、クラス表から自分の名前を見つけて教室へ向かう。向かう途中、廊下や教室からいろんな人の声が耳に届く。
「おはよーって、またお前と一緒かよ。」
「こっちのセリフな!」
「○○ちゃん、□□君と同じクラスじゃん!やったねー!」
「ちょっと、静かに!」
「えーん、離れちゃったぁー。」
「隣じゃん、大丈夫だよ。」
気持ちはわからなくもない。それでも、正直うるさい。もっと遅く来ればよかった。なんでいつも通り来ちゃったんだろう。こうなること見えてたはずなのに。
かくいう俺はというと、
「お、翔また同じか。よろしくな。」
「優也…。薄々感じてはいたよ。」
「そんなこと言うなよー。ま、俺も思ってたけど。」
登校早々話しかけてきたのは、腐れ縁とでもいうのだろうか。中学一年の頃から一緒の大竹優也。中学三年間、クラスは一緒でなぜか高校上がった今でも同じ。
まぁ、正直なところここまで一緒だと安心はする。知ってるやつが絶対一人はいるってことだし。…調子乗るだろうから絶対言わないけど。