星に願う君を



まぁ、わかってたけど人やばすぎ。花見、だよね?みんな花より団子派?いや、俺たちもか。


「お願いだからはぐれないでね。」

「だね、ここで一人は怖い…。」


連絡先持ってたとしてもここでは出会えるかどうか。出会うのにどんだけかかるんだよ。

いや、このままだとはぐれるな。なんの列かもわかんないし。昼間だよね?夜の祭りかっていうぐらい行列なんだけど。


「綿あめ、だっけ?んー、ざっと見た限りここにはなさそうだから、奥か?」


回っていくか。ここ抜けたいし。その方が早く着きそうだし、はぐれなそうだし。


「外から回ろっか。」

「うん。」


無事、綿あめを買うことはできた。けど、さすがにあそこでもう一店舗とはならず、俺たちは桜並木に引き返した。人多すぎだし、花見だからか子供も多くて色々疲れた。

彼女はというと遊歩道の中で空いてるベンチを見つけ、綿あめを頬張っている。


彼女がなんで俺を相棒にしたのか。なぜあの時俺に話しかけたのか。なぜ写真を撮るのか。理由がわかるどころか、謎が増えた気がする。し、そもそもなんで花見?


「ん!久しぶりに食べたー、甘い!おいしい!」

「…。」


まぁ、まだ一日目だしいっか。
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