この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

心音が美鈴に馬鹿にされても、康太郎は何も言わない。

康太郎の腕に縋りつきながら、美鈴は心音を牽制するように続ける。

「康太郎さん言ってたんですよ。いつも自分の意思がないし、会えば仕事の話ばかり、夜も受け身ばっかでつまらないって女だって」

蔑んでくる美鈴に、心音は惨めで恥ずかしくて肩を震わせるが、何よりこんな状況になってでも何も言ってくれない康太郎に悲しかった。

(康太郎、どうして何も言ってくれないの……っ)

「はあ……」

心音が俯き涙を我慢していると、康太郎の重いため息が聞こえた。

「めんどくせぇ」
「……えっ?」

康太郎の冷ややかな視線が心音に向けられる。

「この際だからはっきり言うわ。男慣れしてねーし言うこと聞きそうだから付き合ったけど、正直期待外れだった。従順すぎて面白みがねーし、何すんのもいつも俺がリードしてばっかで疲れた」

康太郎は吐き捨てるようにそう言うと、心音の前に歩み出ると、冷ややかな目で心音を見下ろす。

その目には愛情なんてものは欠片もない。

「お前、いらないんだよ」

心音は言葉を失い、体は石のように固まりその場から動けなくなった。
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