この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「康太郎さん、この人誰?」

腕を組んでいた女性が、怪訝そうな顔で心音を見ながら康太郎に聞く。

(……あれ、この子って……)

心音は女性に見覚えがあった。

彼女は心音と同期入社で、営業事務の高嶺美鈴だ。

美人でスタイルが良いと社内でも人気で、まさに男が憧れる高嶺の花のような人。

そんな美鈴はまるで恋人のように、心音の彼氏である康太郎と一緒にいる。

(まさか、ずっと高嶺さんと一緒だったの?)

「……どういうこと? 今日は仕事だって言ってたよね?」

会社から出てきたとはいえ、明らかに仕事をしていた雰囲気ではない。

二人は一体何をしていたのか。聞かずとも、心音は分かってしまった。

「ねぇ……答えてよ……っ!」

今にでも泣き出してしまいそうになりながら心音は康太郎に問う。

美鈴は不快そうに眉間に皺を寄せた。

「もしかして……」

何かに気づいたかのようにあっとした顔すると、美鈴は嘲笑うような笑みを浮かべた。

「この人が、康太郎さんの言ってた地味でつまらない女?」
「え……?」

(……何、それ……)
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