この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
心音は持っていたケースをぎゅっと握りしめる。
「悪く言わないでよ」
「は?」
「社長のこと何も知らないくせに、悪く言わないでよ……!」
反抗してくる心音に、康太郎は驚いたように目を見開く。
自分のことは何を言われてもいい。
だが、郁人のことを悪口言われるのは耐えられなかった。
強気な態度で見上げてくる心音に、康太郎は気に食わなさそうに目を細める。
「っなんだよお前……なんでお前が、社長このことを庇うんだよ」
「別に庇ってるわけじゃ」
「庇ってんだろ。大体、こないだだって、社長がいきなり間に割って入って」
「俺がなんですか」
背後から聞こえた声に振り向くと、そこには郁人の姿があった。
後ろには秘書の進藤の姿もある。
「またお会いしましたね。神田さん」
「社長……」
現れた郁人に、康太郎は顔を顰める。
「うわ、近くで見たらもっとかっこいいだけど」
美鈴は思わずと言った様子で、郁人に見入りそう言う。