この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「大丈夫ですか?」
「……はい、なんとか」
柱があったおかげで転ばずに済んだが、頭が刺すように痛んだ。
それに立ちくらみのように、頭がくらくらする
「あっ……」
床には、作ったカップケーキが散らばっていた。
(そんな……せっかくみんなで作ったのに)
心音は落ちたカップケーキを拾いケースにしまおうとするが、その手を郁人が掴む。
「病院に行きましょう」
「大丈夫です。それより早く新しいのを作らないと……」
「いいから、俺に言う通りに……!!」
大声を出す郁人に、心音は驚く。
(郁人さん……?)
「進藤」
「はい、社長」
「下に車を回せ。それから、商品開発部の安藤さんにこのことを伝えて」
「分かりました」
足早にその場を立ち去る進藤。
郁人は心音の膝裏に両腕を差し込むと、心音を軽々と抱き上げる。
「心音、大丈夫……」
康太郎がそう声をかけようとするが、郁人が鋭く睨みつける。
背を向けエレベーターに向かう郁人。