この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
シンデレラは心の美しい女性だった。
でも、それだけじゃない。
外見も綺麗だったから、王子様に選ばれた。
でも、自分は違う。
どこにでもいる平凡な人間だ。
「理屈じゃないから、上手くは言えないな。君の全部が好きだし」
そう、郁人はまたさらりと言う。
心音は恥ずかしくて、布団で顔を半分隠した。
(全部だなんて、また随分と大袈裟な)
「でも、そうだな……無邪気な笑顔、人を気遣う優しい心、仕事熱心で、一生懸命で頑張り屋さんなところ、いつもご飯を美味しそうに食べるところ」
そう言うと、郁人は心音の手を取る。
「君の手、ネイルなんかしなくても綺麗だし、髪もふわふわしてて触り心地が良い。肌だって、もちもちしてて、つい触りたくなる」
そう言い、郁人は心音の頬を突く。
「それから」
「も、もう分かりましたからっ……!」
これ以上は聞けないと、心音は郁人を止める。
「心音さんが聞いたんですよ」
「そうですけど……」
顔を真っ赤にする心音を、郁人は愛おしそうに見つめて笑う。