この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
(かっこいい人ぽいなと思っていたけど、まさか……郁人さんだったなんて)
「あの時は助けてくださって、本当にありがとうございました」
お礼を言う心音に、郁人は優しく心音の頬を指先で撫でた。
「何度でも助けますよ。心音さんのことなら」
触れられたところから熱帯びる。
ドキドキしたのは、郁人の細く長い指が触れたからではない。
その言葉に、特別感を感じてしまったからだ。
付き合っている時、心音が康太郎に声を言い返すことなど、一度もなかった。
でもあの時はとても腹が立って、言ってしまった。
(自分のことは耐えられるのに、郁人さんのことは耐えられない……)
それは、相手のことが特別だからこそそうなるのではないだろうか。
郁人がくれる言葉、してくれること全てに、心音の胸は情熱的に一喜一憂していた。
一緒にいると離れ難いと感じる。
もっともっと、彼を知りたいと思う。
(これはもう……)
人を愛することは怖い。
まだ準備はできていない。
だが気持ちはもう止まらない。
これは本物の愛のようだ。