この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

身分が違う、それでも好きなんだ。いや愛している


翌日、何も異常もなく退院した心音は、郁人の車で一度自宅に戻ると会社に出社していた。

商品開発部のオフィスに入ると、安藤と松下が声をかけてきた。

「本当に何もなくてよかったわ。社長から頭を打ったって聞いた時は冷や冷やしたんだから」
「僕もです。社長がついていらっしゃって、本当に良かった」
「二人とも、ご心配をおかけしてすいません。この通り、私はピンピンしていますのでご安心を」

そう言い、心音は自分の胸を軽く叩く。

「それより、投票の結果はどうでしたか?」

心配そうな顔をしてそう言った心音に、安藤と松下は顔を合わせニヤリと笑うと、パソコン画面を見せてくる。

パソコン画面を見ると、そこには一位の欄にAチームの名前があった。

「嘘!私達が一番だ!」
「甘さと苦味が絶妙にマッチしたのが、高評価をもらえたことに繋がったみたいよ」

自分が一番苦労したところを評価してもらえて、心音は嬉しくてその場で小さく飛び跳ねた。

「私、カップケーキを落としてしまったじゃないですか。あまりたくさんの人に食べてもらえなかったので、どうかなって思っていたんです」

柱に頭をぶつけたことで、床に散らばってしまったカップケーキ。

まだまだたくさんの人に食べてもらいたかった。
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