この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「ああそれだったら、実はあの後、作り直したんですよ」
「作り直した?」
「はい、社長秘書の進藤さんと一緒に」
「進藤さんが……?」

松下が言うには、心音がいなくなった後、進藤が二人のもとにやってきて、心音のレシピを見て、三人で急ぎ作り直したのだとか。

そのおかげで、他のチームにも劣らない数を試食してもらうことができたという。

「進藤さんの手際の良さには驚いたわ」
「ほんと、すっごい速さで作ったんですよ!」
「さすがは社長秘書ね。有能なんだわ」

あの日、進藤は郁人にパソコンを届けると、すぐに病室を後にした。

どうして進藤が。

そう思ったが、おそらく郁人の指示だったのだろうと心音はすぐに察する。

郁人の命令だったにせよ、社長秘書としてただでさえ忙しい進藤が、あの後、会社に戻ってカップケーキ作りを手伝ってくれていたとは大変だったに違いない。

それに、あの散らばったカップケーキを片付けてくれたのも、きっと進藤だ。

(今度、ちゃんとお礼言わないと)

「でも、これで安心して明日のパーティーに出席できますね」
「パーティー??」

松下の言葉に、心音は首を傾げる。
< 113 / 224 >

この作品をシェア

pagetop