この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
家に帰ると、袋からドレスを取り出す。
皺がつかないようにハンガーにかけると食事を済ませお風呂に入った。
お風呂から上がると、バッグに必要なものを入れて、携帯のタイマーをセットした。
さあこれで明日の準備が整った。
あとは寝るだけだ。
その時だった。
携帯電話が鳴ったのは。
テーブルに置いてあった携帯電話を手に取る。
画面に提示された名前にドキッとして、鼓動が早まった。
心音は深呼吸をすると、電話に出た。
『もしもし』
『もしもし、郁人です。今、大丈夫でしたか?』
『はい、大丈夫です』
心音はベッドの端に腰掛けた。
『突然すいません、心音さんの声が聞きたくなってしまって』
少し疲れているのか、郁人の声は沈んでいるように聞こえた。
『今、何されていたんですか?』
『明日のパーティーの準備をしていました』
『ああ、創立記念パーティーですね』
(郁人さんの声、電話越しでも素敵……)
『はい、Aチームは全員参加とのことでして』
『そうだ、投票、一位おめでとうございます』
『ありがとうございます』
郁人の耳にも、試食会での投票結果が届いていたようだ。