この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

『どうなることかと思ったのですが、良い結果が出てホッとしています』
『あの試食会で、俺もあのカップケーキが一番美味しいと思いました』
『そう言っていただけて嬉しいです』

社長だからではなく、郁人にそう言ってもらえることが、心音は本当に嬉しかった。

『社長、資料をお持ちしました』

電話のすぐ近くで、男性の声が聞こえた。

(この声は……進藤さん?)

『そこに置いといてくれ』
『もしかして、まだ会社ですか?』
『ええ、そうなんです』
『そうだったんですね……』

時刻は午後十時を回っている。

(こんな夜遅くまで仕事だなんて……)

『お体を壊さないか心配です』
『心音さんの声が聞けたので、大丈夫ですよ。心音さんこそ、あれから大丈夫ですか?』
『はい、何も問題ありません』
『よかった。でも何かすあればすぐに言ってください』
『ありがとうございます。気にかけて下さって』

そう言い、ふと思う。

自分はいつも郁人に助けてもらってばかりだが、少しは郁人のためになることができているのだろうか。
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