この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
『あの郁人さん』
『はい?』
『何かあれば、郁人さんも言ってください。私なんかじゃ、頼りないかもしれないですけど……あなたのために、私も何か力になりたいので』
郁人のために何かしたい。
いつの間にか、そんな風に思うようになった。
郁人への気持ちは、心音が思うよりも胸の中で膨らんでいた。
『ありがとう。君のその言葉だけで、もう十分すぎるくらいですが』
そう言い、郁人の嬉しそうな声が聞こえる。
電話越しでも伝わる愛情に、心音は胸がぎゅとなる。
『そろそろ寝てください。それとも、このまま電話を繋げておきますか?』
『それは緊張してしまって、逆に寝られそうにないです』
心音の言葉に、郁人はクスクスと楽しそうに笑う。
『揶揄ってますか?』
恥ずかしがってしまい、少しぶっきらぼうな言い方をする心音。
『いいえ、本心を言ったまでです。あなたは本当に可愛い人だ』
『もうっ……』
電話でさえも、郁人は心音をドキドキさせてくる。
本当に、郁人と一緒にいると、いくら心臓があっても足りない気がする。