この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「じゃあ、行きましょうか」
安藤の掛け声で、三人で螺旋階段を上がる。
奥行きのある広い廊下を進み、会場となるホールに着く。
会場には、すでに大勢の招待客がいた。
「ねえ、見てあそこ」
安藤にそう言われ、会場の中心に目を向けると、そこには会社役員達がいた。
普段は会うことのない常務や副社長がいて、緊張で無意識に背筋が伸びる。
中には、有名な俳優、女優、イタリア大使館や国の重鎮の姿もあった。
「さすがは財閥ですね。来てる人も有名人揃いです」
「うん、本当すごいね」
心音達はウェイターからグラスを受け取ると、圧倒されながらも会場内に足を踏み入れた。
会場内には、クラシックの生演奏がされていた。
食事は立食型で、みんなワインを飲みながら会話に花を咲かせていた。
すると突然、会場内が騒がしくなった。
会場の入り口に人だかりができている。
そのほとんどが女性だ。
何事かと三人で見ていると、輪の中心にタキシードを着た男性の姿があった。
「お久しぶりです白金社長」
招待客の一人が、男性に近づき挨拶をする。
そこで男性の顔が見え、心音はドキッとする。
輪の中心にいた男性は郁人だった。
郁人は集まってくれた招待客達になれた様子で挨拶をしている。