この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
お金はかかったが、それはまた頑張って働けばいい。
少しの間、風に当たっていると、体温も下がってきた。
そろそろ会場に戻ろうと思って椅子から腰を上げたところだった。
「心音?」
振り向くと、そこには康太郎がいた。
「康太郎……」
パーティー用のスーツに身を包んだ康太郎。
どうしてここにいるのかと思ったが、彼は営業部のエースだ。
普段の仕事が評価され、招待されたのだろう。
「一人?」
「う、うん……」
二人の間に、沈黙が流れる。
(すごく気まずい……)
ただでさえ康太郎と気まずいというのに、こないだのことがあってもっと気まずくなった。
「お前さ、社長と付き合ってんの?」
「え?」
(どういうこと?)
「どうしてそんなこと聞くの」
「社長が言ってたんだよ、お前のことが好きだって」
(郁人さんがそんなことを……?)