この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「お前、遊ばれてるんだよ」
「そ、そんなことないよ」
決めつけてくる康太郎に、心音はついムキになってしまう。
「社長がお前みたいなのを相手にするわけねーだろ。騙されてるんだって」
「郁人さんはそんな人じゃない……!!」
自分でもびっくりするくらい、お腹から声が出た。
周りにいた人たちが、何事かとこちらを見る。
「なんだよ……郁人さんって。こないだからあいつのことばっかり……。そんなにあいつが好きかよ……!」
「康太郎には関係ない。私達もう別れてるんだし。康太郎にとやかく言われる筋合いはないよ」
「……人が心配してやってるっていうのに」
(心配?どうして康太郎が私の心配なんてするの)
ぎゅっと両手の拳を握りしめる康太郎。
その表情は怒っているが、焦りや嫉妬のようなものを感じる。
だが、康太郎が心音に対してそんな感情を抱くのはおかしい。
彼は心音という恋人がいながら、他の女性と関係を持ったのだ。
(私をいらないと言ったのは康太郎なんだから……)
康太郎が裏切り、心音を捨てた。
それが事実で、二人が別れる原因となったのだ。