この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「ちょっと、人の彼氏と何してるの」
苛立った女性の声に顔を上げると、康太郎の後ろに美鈴が立っていた。
ミディアム丈の黒いドレスを身に纏った美鈴は、眉間に皺を寄せながら心音の前に立つ。
どうやら、彼女もこのパーティーに来ていたようだ。
おそらく、康太郎のパートナーとしてだろう。
「あんたはもう振られたんだから、人の男にちょっかい出さないでくれる?」
「わ、私は……」
美鈴は問答無用で心音を突き飛ばす。
心音は床に尻餅をついた。
「っ……」
「おい、やめろって」
焦った康太郎は美鈴の腕を掴む。
「何?康太郎さんまでこの女の味方するの?」
美鈴はキリッと眉毛を吊り上げて、心音を見下ろす。
「別にそういうわけじゃないけど……」
濁す康太郎に、美鈴の怒りはどんどん大きくなる。
「じゃあ、どういうつもりでこの女と一緒にいるの?パーティーでもずっとこの女のこと見て、結局私よりこの女の方がいいわけ?」
美鈴の詰め寄りに、康太郎は何も言えず黙ってしまう。