この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
十五畳ほどのリビングはオレンジ色の間接照明に照らされ、一面ガラス張りになっている窓からは夜景を見渡せた。
部屋の中は殺風景で、L字型の広々としたソファに、ローテーブル、間接照明と必要最低限の家具しかなく、生活感があまり感じられなかった。
「あっちにシャワールームがあります。ドレスを脱いでシャワーに入ってください」
そう言われ、郁人は着替えを手渡してくれる。
「俺のですいませんが、今はこれしかないので」
「ありがとうございます」
着替えを受け取ると、心音はシャワールームに入った。
大理石でできたシャワールーム、その隣にはジャグジー付きのお風呂もあった。
家というより、高級ホテルのようだなと思う。
熱いお湯を浴びながら、髪についたワインを洗い流す。
シャンプーをしていると、いつも郁人からしていたベルガモットの香りがした。
(シャンプーの香りだったんだ……。この香りすごく落ち着く)
シャワーを出て髪を乾かしリビングに戻ると、郁人は携帯電話を片手に窓辺に立っていた。