この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
部屋に足を踏み入れた時、覚悟したはずだった。
郁人もそのつもりだっただろうし、心音も了承の上だった。
だが、いざその時になると、緊張でおかしくなりそうだった。
唇が近づき、熱い吐息が混ざり合う。
するりと腕を撫でられ、体がゾクゾクと反応する。
「っ……」
そのまま囲い込むように後ろから抱きしめられ、郁人の片手が心音の頬に触れる。
あと数センチの距離で唇が触れそうになる。
「待って」
心音はそう言い、郁人から顔を背ける。
「……嫌でしたか」
落胆したように郁人は言う。
「違います。そうじゃなくて……」
郁人の腕に包まれながら見合う。