この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

こんなにも幸せだなんて


遮光カーテンから入る太陽の光で目を覚ますと、今度は愛する人がいた。

郁人は隣で規則正しい寝息を立て眠る心音の寝顔を見つめる。

きめの細かい綺麗な肌。

小さな鼻。

何度もキスをした唇。

愛の言葉を囁いた耳。

布団からちらりと見えた鎖骨と胸には、自分がつけた赤い印がある。

(こんな幸せな朝が、俺の人生に訪れるとはな)

イタリアでは、目が覚めて隣に心音がいないことにとても動揺した。

置き手紙もなく、何かしてしまったかと思ったが、考えても分からなかった。

だから、この関係を一夜のものにしようとしているのかもしれないと思った。

この時すでに、来週には社長に就任することが決まっていた。

心音が白金製菓の社員である以上、会社で顔を合わせることになる。

立場上、大変な思いをするのは彼女だ。

気づかず、何もなかったふりをするか。

同じように一夜の関係だったと言うか。

あの時はどうするべきかと頭を悩ませたものだ。

懐かしい思い出に、郁人はクスッと笑みを漏らす。

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