この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました



ふわふわと夢心地のような気分で布団にくるまっていると、ふと視界に入った左手。

薬指で光る指輪に、思わず笑みが浮かぶ。

(私、郁人さんの奥さんになるんだ)

その事実が嬉しくて、にやけてしまう。

指輪を見つめいると、お味噌汁の良い香りがした。

床に散らばっている郁人の部屋着を拾って着ると、香りに誘われてリビングに行く。

「良いタイミングです。ちょうどできました」

心音に気づいた郁人はそう言うと、おぼんを手に持ち、バルコニーに出る。

心音も後に続いた。

奥行き一メートルほどの小さなバルコニーは、風通りがよく、気持ちよかった。

真ん中に白い丸テーブルと椅子が置かれている。

テーブルに置かれたおぼんには、玄米になめこのお味噌汁、焼き魚に卵焼き、サラダ、オレンジまであった。

(すごい、朝からすごく豪華な食事)

「これ、全部郁人さんが作ったんですか?」
「はい、料理は得意なんで」

料理までこんな完璧にできてしまうとは、本当に欠点のない男だ。

「冷めないうちに食べましょう」

心音は椅子に腰を下ろす。

郁人が正面に座ると、二人で手を合わせていただきますをした。
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