この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
まずはお味噌汁からいただくことに。
お椀を持ち一口飲むと、体に染み渡るようにお味噌の美味しさが口に広がる。
「美味しいっ……」
噛み締めるようにそう言った心音に、郁人は「ふっ」と笑みを漏らす。
お味噌汁のお椀を置くと、卵焼きを食べる。
卵はふわふわで、口に入れた瞬間溶けるかのようで、程よい甘味がある。
あまりにも美味しくて、頬が落ちそうになる。
「甘くて美味しい」
「よかった。心音さんは卵焼き、甘い派だと思いました」
「すごい、どうして分かるんですか?」
心音の問いに、郁人は箸を置くと頬杖をつき心音を見つめる。
「君が好きだから。でしょうか」
そう言われニコッと微笑まれて、心音はドキッとする。
先払いをすると、照れ隠しをするかのようにグラスを手に取りお茶を飲む。
(いちいち甘いんだから……)