この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
心音はいつまで経ってもこの溺愛になれる気はしない。
郁人の甘々にいつも心が騒がしくなる。
だが、それでも良いと思った。
朝、目が覚めて、自分を見つめている郁人を見て、あの幸せそうな笑顔がずっとあり続けることが、心音の一番の願いで、幸せだから。
「婚約したことですし、心音さんのご両親に、結婚のご挨拶をしたいのですが」
郁人の言葉に、心音は「あっ」と思う。
(そっか、そうだよね)
結婚するとなると、互いの両親への挨拶があるのだった。
「母と父に連都合のいい日を聞いてみます」
「お願いします」
こんなイケメンの御曹司が来たら、二人ともとても驚くだろうに。
「俺も祖父に都合にいい日を聞いてみます」
郁人の祖父ということは、白金財閥の会長、ということになる。
(やばい。すごい緊張だ……)
考えると食事が喉を通らなそうだったので、ひとまず挨拶のことは頭から放り出した。