この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「良いからお前も早くサインしろ」
「何言って……こんなのおかしいわよ!」
「美鈴……!!」
怒鳴る康太郎に、美鈴はビクッと肩を上げる。
「相手は財閥だぞ。俺達が一生、仕事につけないようにすることも簡単だ」
「その通りです。俺の一声で、あなた達の人生を潰すことも造作もない」
敵に回した相手が悪かった。
これで済んでよかったと思うべきだと、康太郎は分かっている。
本当はもっと八つ裂きにしてやりたかった。
だが、そんなことは心音は望んでいないだろう。
郁人はそれを分かっていた。
だからせめて、もう二度と二人が視界に入らないようにしてあげたかった。
康太郎はサインを終えると、郁人に書面を差し出す。
確認した郁人は進藤に渡す。
追い込まれた美鈴は観念したのか、大人しくサインした。