この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「急いで引き継ぎを済ませてください」

それだけ言うと、郁人はデスクに戻り仕事を始めた。

康太郎は何か言いたげだったが、何を言っても無駄だと諦めたのか、そのまま社長室を出て行った。

郁人は携帯電話を手に取ると、電話をかける。

何度目かのコールで相手が電話に出る。

聞こえてきた声に、無表情だった郁人の顔に、自然と笑みが浮かぶ。

それは先ほどの冷徹さが嘘のような穏やかな笑みだ。

『心音さん?今晩、デートしませんか?』
< 162 / 224 >

この作品をシェア

pagetop