この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
第三章
彼女は唯一の光、それを奪うというのなら
都心にある洋館の大豪邸、白金邸。
ここらでは有名な実家を、郁人は数年ぶりに訪れていた。
リビングに入ると、祖父の満がソファに座り郁人を待っていた。
「お祖父様」
「郁人」
立ち上がった満は、笑顔で郁人を抱きしめた。
七十を過ぎる高齢だが、その威厳は今も衰えない。
普段は会長としての律した態度を崩さない満だが、可愛い孫を前にすると、その表情は和らぐ。
郁人は満の正面のソファに腰掛けると、側で控えていた進藤から紙袋を受け取る。
「ささやかながら、プレゼントをご用意させていただきました」
「プレゼント?」
「もうすぐ誕生日じゃないですか」
郁人の言葉に、満は思い出したかのように「ああ」と言う。
満は郁人から紙袋を受け取ると、中に入っていた箱を開ける。
「……パジャマか?」
「はい」
箱からパジャマを取り出すと、満は広げて見る。
上下紺色のパジャマは素材がシルクでできており、着心地が抜群だ。
「お前にしては、面白いチョイスだな」
そう言い、満は嬉しそうに笑う。
「おすすめしてもらったので」
先日、心音とのデートで、満の誕生日プレゼントを何がいいか相談したところ、このパジャマを勧めてくれたのだ。