この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
郁人は顔は母親似だが、雰囲気がどことなく父親に似ていると言われる。
満は息子であり、後継者でもあった晶をとても大切に思っていた。
二人は仲の良い親子で、郁人が生まれた時も、満はとても喜んでくれたという。
「お祖父様、今日は大切なお話があって、お伺いしました」
真剣な顔つきになった郁人に、満は側で控えていた進藤とメイドに部屋を出て行くように目線を送る。
二人が出ていくと、満は郁人を見据えた。
「それで?話とはなんだ?」
「結婚します」
郁人の言葉に、満は目を見開く。
「本当か?」
郁人が頷くと、満は嬉しそうに笑う。
「そうかそうか、それはよかった。相手は誰なんだ?あっもしかして、西宮のお嬢さんか?」
「いえ、違います。お相手の方は、うちの社員です」
郁人のその言葉に、満は僅かに目を見開いた。
「……つまり、お前の相手は一般階級の人間だと?」
「はい」
満の顔から笑顔が消え、厳しい顔つきになる。
この話をすれば、こうなることは分かっていた。
だから、今日は満を説得するつもりでここにきた。