この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「彼女は一般家庭の人ですが、とても優しくて、一緒にいると心が安らぎます。商品開発部に所属していて、最年少でヒット賞を取った、とても優秀な社員でもあります」

満はソファから腰を上げると、棚に飾ってあった写真を手に取る。

切なげに見つめる写真には、今はもう亡き郁人の両親が写っている。

郁人は立ち上がると、満に歩み寄る。

「どうか彼女に会ってください」

会えばきっと、満は心音の素晴らしさに気づいてくれるはずだ。

満は写真を徐に置くと、口を開く。

「もし仮に、結婚を許したとしよう。だが、苦労するのはお前ではない。彼女だ。世間に晒され、庶民だという理由で周りから色眼鏡で見られ、心無い言葉を言われる。……郁人、お前はそのことを全て分かってその子を選んだのか?」
「それは……」

満の言う通りだ。

苦労するのは心音だ。

「お前のことだ。他の何を犠牲にしてでも、全力で彼女を守るだろう。だが、全ての悪意から守ることは不可能だ」
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