この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
康太郎と美鈴が会社を辞めたと知った時は驚いた。
いきなりのことだったので、何が起きたのかと混乱したが、すぐに分かった。
康太郎と美鈴、二人が自ら退職するはずがない。
となれば、そうなるように誰かが促した。
康太郎とのことも、あのパーティーでの美鈴からの嫌がらせも、全て知っていたのは郁人ただ一人だけ。
郁人は何も言っていなかったけど、多分、自分のために郁人が何かをしてくれたのだと、心音は理解している。
「郁人が女の人を僕に会わせるのも初めてだしね」
「……そうなの?」
あの容姿だ。
郁人がモテることは、一目見てピンときていた。
加えて気遣いのできる人柄もあれば、相当モテるだろう。
(恋愛経験も多そうだし)
だけど、そんな人が友人に女性を紹介しないなんて意外だ。
「きっと郁人は、心音に会うのを待っていたんだね。まさに運命ってやつ」
「運命……」
(そんな物語みたいなことが、私たちに起こっているのかな)