この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

仕事のことだというのに、具体的な要件が伝えられないことに違和感を持ったが、まさか、満が勝手に芹奈との見合いの場を作っていたとは思いもしなかった。

これはあまりにもふざけた話だ。

「お祖父様、二人だけで話せますか?」

郁人は満の言葉を待たず、席を立つ。

振り返らず部屋を出ていく郁人に、満は腰を上げて後を追った。

玄関ロビーに来ると、郁人は満に振り向く。

「どういうつもりですか。恋人がいると言ったはずです」
「私はお前に相応しい相手と結婚してほしいだけだ。それは庶民の娘ではない」
「まだお会いにもなっていないのに、どうしてそう決めつけるのですか」

郁人の言葉に、満は黙り込む。

その姿に、郁人は気づいた。

「初めから、彼女に会う気などなかったのですね」
「ああでも言わないと、お前は納得しなかっただろう」

満が認めてくれるかもしれない。

そう思ったのが馬鹿だった。

考えが甘かったのだ。
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