この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「すいません、悪く言ったつもりはありませんよ。私はあなたのそういうところが好きなんです」
「……そうですか」

視線も合わせず、ポケットに手を入れながら苛立つ郁人に、芹奈は「ふっ」と笑みを浮かべる。

「私に微塵も興味がないようですね。自分で言うのもですけど、大抵の男は私を見たら、惹かれずにいられないんですよ?」

言いながら、芹奈は郁人に近寄る。

二人の視線が至近距離で絡み合う。

「何も感じませんか?」
「ええ」
「少しも?」
「ええ」

顔の表情一つ変えずに淡々と即答する郁人に、芹奈はまた「ふっ」と笑うと、郁人から離れる。

「思った通りの方で安心しました」
「……どう言う意味ですか?」

意味深な芹奈の言葉に、郁人は眉間に皺を寄せる。

そんな郁人に、芹奈はおかしそうにくすくすと笑うと、花瓶に生けられていた花に触れる。

「郁人さんは、日本の大企業である白金製菓の社長であり、白金財閥の後継者。その上、容姿端麗で頭脳明晰。そして何より私が好きなのは、あなたのその無関心さです」
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