この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました



(郁人さん、遅いな……)

カウンターの椅子に座り、壁の時計の針と睨めっこしながら、心音は郁人の帰りを待っていた。

すぐに変えると言っていたが、かれこれ二時間は経っている。

携帯を見るが、郁人からの連絡は何もない。

(何かあったんじゃなきゃいいけど……)

心配していると、エレベーターが開く音が聞こえた。

椅子から腰を上げ、エレベーターに向かうと、そこには郁人の姿があった。

郁人は壁に寄りかかり俯いている。

その表情は疲れているのか硬い。

「郁人さん、おかえりなさい」

心音は笑顔で郁人を出迎える。

心音の声に顔を上げた郁人。

心音を視界にとらえると、その表情は柔らかなものへと変わった。
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