この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「だが、そんな郁人の母親も、上流階級の波に押し潰されそうになったのだろう。そんなある時、彼女は耐えきれず、家を飛び出した。後を追った郁人の父親は、母親を連れ戻そうとして、その帰り道、二人は事故に遭った。……そして、郁人はその事故に居合わせてしまった」

郁人の両親の事故は、悲惨な事故だったと聞いた。

それは、目を背けたくなるような光景だったに違いない。

「あの日、私は大切な息子と義娘を失った。あの子は親を失った。私は孫まで失いたくない」

自分が郁人と結婚すれば、同じ運命を辿る。

満はそう思っている。

「郁人は君に心底惚れているようだ。何があってもあいつは君を諦めないだろう。だからこうして、君に頼みに来た。郁人を愛しているなら、身を引いてくれ。君は君のいるべき場所へ戻るんだ」

(私のいるべき場所……)

「もし、君が私の願いを聞いてくれないのなら、私にも考えがある」
「なんでしょうか」
「郁人を勘当する」
「えっ……」
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